木工の技術科授業の楽しみ

 授業の帰りにホームセンターに寄って明日の授業で使うワンバイ材を購入しました。生徒には2,000円以内の材料費で製作できるものを考えるようにしています。設計図がほぼ出来上がって明日から木取り作業ですが、生徒は図面で確認させるよりも実物で確認させる方が良いと考えています。1×4、1×6、1×8、1×10の長さ6Fの価格を提示して設計図から必要な部材を考え、価格を計算し必要な材料をそれぞれの生徒が申告します。簡単そうですが中学1年生にはここが出来ない生徒が結構います。板材の組み方で高さや幅も変わります。板厚を考えていない場合もあります。やり直しをして何度も設計図を練り直させます。ベニア材と角材を加えて2,000円を超えればまた、やり直しです。

 ホームセンターでワンバイを130枚購入しました。割れやひび割れなどのない木材を選ぶことから始まります。事前に近郊のホームセンター(ハンズマン、ナフコ、グッデイ、コメリ)に行って価格と材の質を調べてみました。工房の古本舎のリーホームにも繋がるのでツーバイ材やスギ材なども調べてみました。材料を選んで軽トラに積んでを繰り返して2時間かかりました。もし、生徒たちがこれからDIYを先々するようになった時に、同じようなことをするのではないかと思います。経費がいくらでどれくらいの物を製作するのか、その際の材料はどうするのか、どこで手に入れるのかなどなど。DIYをいざ始めるとなると小屋づくりは最適な課題のように感じています。(職場体験学習では小屋づくりに挑んでいます)今回の授業では棚や小物入れが多かったのですが、当初は卓球台などのアイデアもでていました。(費用が嵩むことがわかり途中で変更しました)木材の価格が高い物なのか安い物なのか、生徒によって感じ方は違います。設計図のパターンがあり、材料がほぼカットされ、価格を考えることがないキット製品の製作だけではわかりえない事を、製作に至るまでに考えさせる事が出来るのではないかと今回は仕組んでみました。材料取りでは節や傷があるものもあり、材料をどう選ぶのか、木取りをどうするのか様子を見ていたいと思っています。長い材料をどう取り回すのか、それ以前にどうやって30cm以上の木材の長さを測るのか楽しみです。いろいろなアイデアが見られることを期待しています。技術科の授業の楽しみのひとつです。

冷酒に合うぐい飲みづくり

 冷酒を飲むのにピッタリのヒノキのぐい飲みを行橋市内の方が暑い中、製作しました。バイトを頻繁に研ぐことでヒノキ材の木肌が美しく浮き出てます。キヌカオイルを塗ってしあげました。帰って早速試飲だそうです。

 

 

 

 いよいよ夏休みも終わり間近です。中学校の技術科授業で実施している一人一プランターでの野菜栽培。スイカ、枝豆、キュウリ、ミニトマト、バジル、なす、大葉が暑さの中大きく育っています。猛暑の今年、水管理の大切さがよくわかります。

クスノキ

 お盆を控え中学校で栽培しているひとりひとつのプランターを工房に持ち帰りました。水やりをすること生徒が学校に来ないので工房で朝、昼、夕方に水やりを行います。あまりの暑さに枯れそうなものもありますが、トマト、枝豆は実をつけてきました。写真をとって生徒に渡せるようにします。お盆明けには学校にまたプランターは持って行きます。

 

 

 

 自転車を積み卸しするためのステップを行橋市内の方から依頼されました。学校帰りにそのまま塾に通う娘を夜10時過ぎに迎えにいくとのことです。いろいろな青春があり、いろいろな親の形があります。塾が休みのお盆休みの間に製作してあげることにしました。

 

 

 

 クスノキは苅田町の樹木でもあります。

有機農業と授業

     技術科の授業「生物育成に関する技術」では水耕栽培や養液栽培を行うことがあります。教材としての養液栽培キットなども販売されていて利用したこともあります。最近は有機農業や土に関する関心の高まりで実践している学校は少なくなってきていると思います。

有機農業について西尾道徳さんが様々な角度から報告しているWebサイトがあります。

 【有機農業は,化学資材を排除すれば良いというだけでなく,土壌や身近な環境と共存しつつ,それらを活用しながら,できるだけ人為的なものを排除しつつ,持続可能な生産を行なおうとする生き方の問題である。その有機農業の規定に適用できないのに,有機農業だと無理な主張をする必要はなかろう。有機農業でなくとも,有機物を循環利用しつつ,農産物と環境の安全性を確保しつつ,持続可能な農業生産を続ける仕方があることを主張すれば良いはずだ。】

水耕栽培についてアメリカが有機農業から排除

養液栽培について

    有機農業にこだわることを持続可能な社会をつくることと捉えた視点は、技術科の目標と合致する点でも参考にさせてもらっています。最近は教育界において人文科学の危機が言われ、学部も減少しています。学生たちにとって飯の食えない学問より、今をどうするかです。プログラムエンジニアの年収平均は400万円くらいです。ただ、コンピュータエンジニアにしろ人文系の働き手であれ、今後はより、どういう哲学、思想を持っているのかが根底に問われる時代になっている気がします。そして、ロボットやAIが人の仕事の肩代わりをするようになるにつれて、さらにどう生きるかを考えることのできる授業が大切になってくると感じます。西尾さんのレポートはその点でも非常に刺激を受けるものです。

社会との関わりでの西尾さんのレポート

 有機農業の理想と現実

 高所得が有機農業を推進

 

 有機農業は当初、生命科学や自然観の上に創られた

 これからを生きていく中学生が「生産」という視点や社会との関わりを学ぶ場としての「生物育成に関する技術」でもありたい。

ミニホームセンター

 山口県下関市の私立中学校では7月中は授業があり、8月3週目で夏休みは終わりです。全館エアコンが整備された学校は快適であり、夏休みはこれくらいで良いのではと思えます。文化祭の取り組みも8月下旬からスタートです。

 夏休み前最後の今日の中1技術科授業。木製品の設計がほぼ完了して材料取り作業にはいりました。1m80cm~2mの長さ、幅は9cm~25cm、厚さは9mm~20mm、材質はSPF材、スギ材、ヒノキ材、集成材と各種ある中から選びます。ミニホームーセンターで木材や材料を選定する感覚をと考えてみました。価格タグもついたままです。釘もいろいろな長さの釘を準備しています。

 生徒たちは製作品を設計することが苦手です。既製品をネットで調べて、作りたい候補としてそれぞのIPadから、私のIpadのBoxにWifiで当たり前に送信してきてくれます。しかし、そこから部材を読み取ることがなかなかできません。数時間掛けて一人ひとりの作品の設計図が第三角法で出来上がります。ティシュBox、木箱、棚つきラック、小鳥箱風Box、文房具入れ、スライド本立てなど14名がそれぞれの作品をつくることになりました。クラス生徒が14名で2時間続き授業だからできる事かもしれません。2500円の材料費に納めるようにしています。どんな作品がそれぞれ出来るのか楽しみです。

 

 

 

 3校行っている技術科の授業は8月28日までありません。工房は原則開けています。レンタル工房や見学、ワークショップをしたいという方、また、何かを子どもさんと作りたいという方など、事前に連絡して頂ければ都合の良い日に合わせられます。7月、8月ぜひものづくりにご利用ください。8月11・12日は福岡市でワークショップのためお休みです。13~15日はお盆休みです。